この記事では、VYM(米国高配当ETF)をおすすめしない理由を詳しく解説しています!
アメリカの高配当株を始めてみたいけど、VYMっておすすめなの?
こんな疑問に答えます。
高配当株を買い漁って、配当金生活を送りたいですよね。
特に右肩上がりで市場が成長する「アメリカの高配当株」がほしい人が増えています。
VYMは、米国高配当ETFとして有名です。
多くのインフルエンサーが、VYMを買うことを推奨しています。
ですが、実はVYMにはおすすめしない理由がある事をご存知でしょうか?
この記事では、高配当株投資としてVYMをおすすめしない理由を解説していきます。
米国株投資を考えている方に役立つ情報をお届けします。
VYMをおすすめしない理由を解説【全然高配当株じゃない!】
VYMをおすすめしない理由は、以下の2つです。
・配当利回りが低い(全然高配当ではない)
・インカムとキャピタルも中途半端なETF
実は、VYMは高配当ではありません。
高配当だと思って投資すると、後悔する可能性があります。
以降では、VYMをおすすめしない理由を詳しく解説していきます。
VYMとはどんなETF?【ざっくり解説】
VYMとは、米国のバンガード社が運営する米国高配当ETFです。
VYMの概要は、以下のとおりです。
・アメリカの高配当銘柄412社に投資するETF
・運用資産額は、$50.1 billion(5兆円規模)
・経費率は0.06%と激安
・400社に投資しているが、上位10社で23.5%を占める
※2021年8月末時点
VYMを買うだけで、アメリカの高配当銘柄に分散投資が可能です。
また、運用資産額・経費率どれもトップクラスの優良ETFです。
VYMの主要銘柄は、以下のとおりです。
JPモルガンや、ジョンソン&ジョンソンなど、世界で活躍する企業が名を連ねています。
こんな感じでVYMは、めちゃくちゃ優秀なETFです。
でもどうしてVYMを高配当投資として、おすすめできないのでしょうか?
【おすすめしない理由1】配当利回りが低い(全然高配当ではない)
実はVYMは、高配当ETFなのに「配当利回りが低い」という特徴があります。
こんな感じで、配当利回りは3%未満です。
また他の高配当ETF(HDV・SPYD)と比べても、利回りは低いです。
利回り低くて、全然高配当じゃないね・・・
そうなんです。
VYMは、400銘柄以上に分散しすぎているので「高配当じゃない銘柄」もたくさん含まれています。
高配当株投資をしているのに、配当利回りが低いETFを買っていては意味が無いですよね。
「高配当」という目的と、「VYMを買う」という手段が一致していません。
これらの理由から、高配当投資家には「VYMがおすすめできない」のです。
【おすすめしない理由2】インカムもキャピタルも中途半端なETF
VYMをおすすめしない2つ目の理由は、中途半端なETFだからです。
VYMの一番の特徴は、配当利回りがそこそこあって、株価も伸びている点にあります。
こんな感じで、高配当ETFなのに「株価も上昇」しています。
つまりVYMは、インカム(配当)とキャピタル(株価上昇)、両方狙えるETFなんです。
ですが両方を狙っているという事は、どちらも中途半端になってしまいます。
株価の上昇(キャピタル狙い)なら、VOOやVTIを買うほうがリターンは大きいです。
逆に配当金(インカム狙い)なら、HDVやSPYDの方がリターンが大きいです。
二兎追う者は一兎も得ずです。
このようにVYMは中途半端なETFなので、おすすめができないのです。
VYMはおすすめはしないけど、将来性がある理由を解説
このように配当金を増やしたい投資家に、VYMはおすすめしません。
一方でVYMを買っても良いケースがあります。
・5年後などの遠い将来に配当を得たい方(FIREを急いでいない)
・キャピタルとインカムを1つの銘柄で両立させたい方
・米国高配当ETFの中でもリスクを抑えたい方
上記3つに当てはまる方は、VYMへの投資をおすすめできます。
詳しく解説していきます。
5年後などの遠い将来に配当を得たい方
VYMは、短期目線では「配当利回りが低い」ゴミ銘柄です。
ですが、長期目線では投資検討に値するETFです。
実はVYMは、毎年増配を続けています。
2016年の配当金から、たった4年で89%も配当金が増加しています。
このようにVYMは、増配のお陰で「長期的には高配当化」します。
つまり、VYMは将来的に配当金を増やしたい方に、おすすめ出来るETFです。
キャピタルとインカムを1本で両立させたい方
先程、VYMはキャピタル・インカムどちらも中途半端と述べました。
一方で、銘柄を増やさずに「1本」で運用したい方に、VYMはおすすめできます。
・銘柄の管理が大変・・・
・キャピタルとインカムを1つのETFで実現したい
たくさんの銘柄を管理するのは、サラリーマン投資家には大変です。
その点、VYMさえ買っておけば、株価の伸びと配当金両方期待できるので楽ちんです。
米国高配当ETFの中でもリスクを抑えたい方
米国ETF3兄弟(VYM,HDV、SPYD)の中で、VYMはあまり暴落しませんでした。
加えてVYMは、米国高配当ETFの中で「唯一コロナショック前の株価を大きく超えた」銘柄です。
以上からVYMは、高配当ETFの中でも「想定的にリスクが低い」銘柄であることが分かります。
株を持っていると、いつかは暴落と出くわします。
暴落率が低く、株価も早く復活する可能性が高い「VYM」は、リスクを抑えて投資したい方におすすめできます。
VYMはおすすめしない理由まとめ【全然高配当では無い!】
VYMをおすすめしない理由まとめです。
・配当利回りが低い(全然高配当ではない)
・インカムとキャピタルも中途半端なETF
このようにVYMは、高配当ETFなのに「利回りが低い」という特徴があります。
キャピタル・インカムどちらをとっても中途半端なETFです。
一方でVYMは増配が期待できます。
そのため将来的に配当を増やしたい方には、おすすめができます。
(FIREを急がない人向け)
特に最近は株高相場となっており、SPYDは高値づかみが怖くて投資を躊躇してしまいます。
一方VYMなら将来的には、株価の伸びが期待できるので、株高相場でも比較的買いやすい銘柄かなと思っています。
この記事が参考になれば幸いです!
尚、本記事ではVYMについて著者の意見を述べていますが、投資を推奨するものではございません。
投資は自己責任にて、宜しくお願いいたします。
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