【経済学の基礎】調達品の需要と供給を把握することの重要性を解説

【経済学の基礎】調達品の需要と供給を把握することの重要性を解説 資材業務について
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こんにちは、コロスケ( Corosuke blog)です。

今日は、調達品の「需要と供給」について解説していきます。

   

資材部員として毎日発注していると、市況を意識する事は少ないと思います。

でも実は調達品の受給を把握すると、交渉の役に立つ事を知っていましたか?

   

この記事では、資材歴10年の著者が「調達品の需要と供給を把握する意味」を解説していきます。

    

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【経済学の基礎】調達品の需要と供給を把握することの重要性を解説

需要と供給

        

なぜ資材部員は、調達品の需要と供給を把握する必要があるのでしょうか?

     

答え:価格は受給バランスで決まるから!

     

「価格は需要と供給のバランスで決まる」って聞いたことはないでしょうか?

資材調達も、もちろんこの経済学のルールに該当するので、覚えておくと色々と役に立ちます。

   

詳しく解説していきます。

    

需要と供給のバランスとは?

需要とは、「モノを買いたい資材部員がどれくらい多いか」の事です。

供給とは、「取引先の供給量がどれくらい多いのか」を表します。

    

需給のバランスは、以下の通りの式で表されます。

    

・需要>供給は、売り手が有利

・需要<供給は、買い手が有利

    

需要が多い時に売り手が有利なのは、販売先を選べるからです。

同じモノでも、高く買ってくれるお得意様を優先できます。

    

値上げを受けてくれないと、納入が難しいです

      

一方で供給が多い時は、買い手の方が有利です。

固定費を賄うためにも、多少安くても販売したいと思うようになります。

    

何か新しい案件は無いでしょうか??今なら特価を出せると思います

     

ぶっちゃけ誰でも知っている常識ですが、これを意識して仕事をしている人は少数です。

    

ベルトコンベアのように毎日流れ作業で発注している時でも、「今の需給はどうなっているか?」を思い出すことが大切です。

  

需給動向はどうやって把握するの?

需給動向と言っても、どうやって把握すれば良いの?

     

・取引先に聞いて回りましょう!

      

取引先との打ち合わせで、根掘り葉掘り聞きましょう。

大切なのが、1社だけで無く複数の会社にヒアリングするということです。

   

同じ業界でも品種によって需給に偏りがあったり、メーカーによって逼迫度合いが異なります。

複数の取引先に状況を聞くことで、全般的な概況を把握することができます。

    

また取引先が上場しているケースでは、IR資料を見るのがオススメです。

分かりやすく客観的なデータが載っているので、ぜひ読んでみて下さい。

    

     

    

供給逼迫時に、納期交渉と価格交渉は両立しない(納期優先)

供給が逼迫(需要>供給)している時、買い手側の資材部員は価格交渉ができなくなります。

    

    

日本のメーカーは比較的紳士なので、供給が逼迫しても値上げはしない事が多いです。

ですが、海外メーカーは露骨に値上げしてきます。

    

2017年から2018年にMLCC(チップコンデンサ)の供給が逼迫した時、海外メーカーは大幅な値上げをしました。

(営業利益率が40%を超えるくらい、暴利を貪りました)

    

       

日本の資材部員は、「納期が逼迫しても価格は当然同じだろ」と思いがちです。

でも中国メーカーの資材部門は、金をばらまいてモノを確保してきます。

   

ライバルが2倍の価格で発注してモノを確保している中、「値下げしてくれ」と言うことがいかに愚かな行為かが分かって頂けたでしょうか?

   

価格交渉は、需要が少ない時期の方が通りやすい

一方、供給過多(需要<供給)の時は状況が一変します。

    

      

つまり、世間の需要が減少しているときこそ、価格交渉のチャンスなんです。

不景気の時、取引先は固定費回収のために「利益より売上を優先」しやすいです。

    

こういう時は、労少なく成果を出しやすいです。

    

でも需要が落ちてる時は、自分の会社も需要減なんだけど・・・

     

確かに周りが不景気で、自分だけ景気が良い事はほとんど無いですよね。

ですが、こういう時に安価品への転注や、新規案件の見積取得などやることは沢山あります。

    

需要が少なく取引先のお腹が空いている時こそ、価格交渉・コストダウンを進めましょう!

    

カスタム品を採用しては行けない理由

需給の大切さが分かると、カスタム品をできる限り採用してはいけない理由が見えてきます。

   

カスタム品は、「特定のA社しか作れないモノ」です。

他社では作っていないため、供給をA社だけに依存することになります。

容易に転注されないので、取引先が値段を下げる理由がなくなります。

   

価格が硬直化したり、すぐに値上げ要請を受けたり、ろくな事がありません。

    

調達品は、できる限り供給先が複数選べる汎用材を選びましょう

(但し以下の通り何でもかんでも、カタログ品オンリーになる必要もありません)

    

    

まとめ:資材部員は調達品の需給バランスに敏感になろう

本記事のまとめです。

      

・価格は受給バランスで決まる

・供給逼迫時、納期交渉と価格交渉は両立しない

・価格交渉は、需要が少ない時期の方が通りやすい

       

資材部員は、需給を意識しなくても発注できます。

ですが、需給を意識して行動していくと、より良い成果が上げやすいです。

    

価格交渉、納期調整の時、たまにで良いので「今の需給は・・・」と思い出してみて下さい。

   

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

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