この記事では、調達業務の効率化について解説しています。
資材業務で疲弊している人って多いですよね。
定時内は、会議に忙殺されて、定時後から発注処理をする人も多いのではないでしょうか?
今回は資材歴10年の著者が、「調達業務の効率化」について解説します。
業務効率化には、組織として改善すべきこともありますが、今回は「担当者個人」で取り組める対策をまとめます。
・もっと資材業務を効率化したい
・もう少し早く帰りたい
こんな資材部員の悩みを解決します。
【対策】資材調達業務の効率化のため、購買部員に出来ることは何か?
調達業務の効率化のため、資材部員が出来る対策は何でしょうか?
・他人の仕事は後回しにする
・余計な仕事を止める
・問題の火を早く消す(特に納期)
・2割の力で8割の成果を目指す(完璧を目指さない)
・分からなければ質問する
資材部門の忙しさは、組織の環境によるところが大きいです。
でも個人でもやれることは多いです。
個人が出来る対策で、業務はびっくりするくらい効率化できます。
詳しく解説します。
他人の仕事は後回しにする
資材部門は、社内と取引先の間に立って仕事をします。
そのため、色々な人からの頼まれ仕事が多いです。
これ、取引先に聞いてくれない?
でも頼まれ仕事には、本来資材がやるべきではない業務も混じっています。
・設計的な話など、設計部門が聞くべき内容
・品質の話など、品質部門が聞くべき内容
もちろん頼まれ仕事をやっても良いのですが、優先順位が大切です。
資材部門でやるべきことは、「納期・価格」に関連する業務です。
忙しくしている資材部員の多くは、他人の仕事に忙殺されて、本来やるべき自分の仕事が疎かになっています。
特に人当りが良い資材部員の方は、なかなか断れない傾向にあります。
業務効率化を進めるためには、「自分の仕事>>>他人の仕事」という優先順位の明確化と実行が必要です。
自分の業務を棚卸して、自分の仕事から取り掛かりましょう。
なかなか仕事を断れない人は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
余計な仕事を止める
「これ、意味あるのかな?」と思いながら仕事したことはありませんか?
実は資材業務には、結構ムダな仕事が多いです。
・偉い人への報告
・目的が分からない資料作成
・資材には関係が無い(薄い)会議
こういうムダだと思った業務はどんどん、捨てていきましょう。
物凄い自分の仕事量が減ります。
言っていることは分かるけど、止めるなんて出来ないよ・・・
僕も昔は、仕事を無くすなんて出来ないと思っていました。
でも意外と提案してみると通ることもあります。
僕の場合は、何のためにやっているのか不明だった資料作成を「働き方改革」を理由に削除提案し、採用されました。
また取引先や社内関係者との会議は、自分の裁量で欠席に出来ることが多いです。
資材に関係がない打合せは、思い切って欠席にしてみましょう。
欠席しても何の支障もなく会議は進んでいきます。
ムダな仕事の見極めはどうやってやれば良いのかな?
分かりやすいのが、「テレワークでやらなくなった業務がムダ」です。
テレワークは「本当に必要な業務だけ」に厳選されます。
意味の無い打合せや、頼まれ仕事などが圧倒的に減ります。
僕自身、テレワークを始めてムダな仕事が減りました。
問題の火を早く消す(特に納期)
納期問題で疲弊している人はいませんか?
納期問題は、社内の製造が止まる可能性があるので、資材へのプレッシャーは強いです。
深刻な納期問題になると、一日中、納期問題にかかりきりになります。
こうなると、業務の効率化なんて夢のまた夢です。
でも実は、納期問題はボヤの内に対処すれば、業務量が大幅に減ります。
納期問題で疲弊している人の多くが、納期問題のボヤを放置しています。
僕も若い頃、「あっ、あの時対処しておけば・・・」と思ったことが何度もあります。
最初の頃に、きちんと対処しておけば、納期調整しやすいです。(納期まで先なので、取引先にも調整しろがある)
早めに対処すれば簡単に処理できますが、後回しにすると物凄い大変になるのが、納期問題です。
納期問題に適切に対処することで、業務効率化が出来ます。
2割の力で8割の成果を目指す(完璧を目指さない)
これは僕の持論ですが、「資材の仕事は8割の成果でOK」です。
資材の仕事は、経理と違って100点が求められない仕事です。
むしろ100点よりもスピードの方が優先されます。
例えば、以下の2つのケース。資材部門ではどちらが正解でしょうか?
①期限が少し過ぎたけど、成果は100点満点
②期限より前に60点の成果で提出
資材部門では、圧倒的に②の資材部員が評価が高いです。
もちろん80点を目指してほしいですが、それでも期限を過ぎるより100倍マシです。
資料作成でのパワーポイントの体裁なんて、正直どうでも良いです。
まずは8割の成果で提出してみましょう。
分からなければ質問する
資材の業務は、誰もやったことが無い未知の仕事は基本的にはありません。
自分が分からなくても、上司・先輩が経験済みです。
たまに仕事の処理の方法が分からず、ため込んでしまう人がいます。
でもいくら悩んでも問題は解決しません。
むしろ放置することで、問題がどんどん大きくなっていきます。
10分悩んで分からなければ、上司・先輩に相談してみましょう。
分からなかったことの回答が一瞬で貰えます。
でも自分の力で考えることも大切では?
確かに自分で考えることは、資材部員としてレベルアップするために必要です。
自分で考えずに質問すると、自分の問題解決能力が育たないです。
なので、少なくとも10分間、自分で考えてみましょう。
「僕は〇〇と考えたのですが、どうでしょうか?」
と聞ければ100点です。
人にばんばん聞いて、業務を効率化していきましょう。
まとめ:資材調達の仕事は絶対に効率化出来る!
資材業務の効率化の方法のまとめです。
・他人の仕事は後回しにする
・余計な仕事を止める
・問題の火を早く消す(特に納期)
・2割の力で8割の成果を目指す(完璧を目指さない)
・分からなければ質問する
資材の仕事は、実は自分自身で効率化できる余地が大きい職種です。
組織に文句を言うより、まずは自分で出来る所から効率化してみては如何でしょうか?
効率化すると、仕事に余裕が生まれます。
余裕が生まれると、ミスも減るので更に業務がスムーズに進みます。
効率化で手に入れた時間で、より付加価値の高い仕事に取り組んでいきましょう!
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
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