資材調達・購買部員の苦労話を聞きたいな・・・
こんにちは、コロスケです。
今日は、資材調達・購買業務で苦労するところを紹介していきます。
資材業務は、「病む人」が多い職種です。
僕は10年以上資材業務を続けていますが、病んでしまった人を沢山見てきました。
僕自身、入社4,5年目は結構病みながら会社に行っていました。
でもどうして資材の仕事は病みやすいのでしょうか?
今回は「資材部員の苦労するポイント」をまとめていきます。
・資材部員の大変なところが知りたい
・どうして資材部員は病む人が多いの?
こんな疑問に答えます。
【購買は激務ってホント?】資材調達の苦労3選を現役購買部員が解説
資材部員が苦労するポイントを3つ挙げました。
・資材部員は、自分で何も決められないこと
・調達品の納期のプレッシャーに晒される
・他部署の使い走り(下請)になりがち
資材部門は、取引先と社内関係者の間に立つ立場です。
取引先と社内の間に立つことで、色々な苦労があります。
個人的な資材部門の苦労TOP3を紹介致します。
資材部員は、自分で何も決められない?
資材部門の醍醐味は、事務系職種でありながらモノ作りに関われるところです。
最新の市況・製品動向を調べて、それを社内関係者に展開、より良い部材を採用してもらうことで会社のモノ作りに貢献できます。
一方で、部材の選定は「設計部門」で行います。
そのため資材部門でどんなに頑張って良い部材を提案しても、設計部門が同意してくれないと話が進みません。
設計部門に提案しても採用されず、苦労した資材部員も多いのではないでしょうか?
価格も安く供給性も良いAという部材を採用しましょう!
今は他の新規案件でリソースが無いから、また今度ね
僕自身、BCPの観点から、色々な提案をしていますが、なかなか実現出来ていません。
提案⇒否定を繰り返していると、資材部員は無能力感にさいなまれます。
自分の仕事は意味が無い、という誤った感覚を持ってしまいます。
資材部門主導で部材を選ぶことが出来ず、多くの資材部員は苦労しています。
調達品の納期のプレッシャーに晒される
資材部門で納期管理もしている人は、納期で苦労します。
製造業の根幹はモノ作りです。部材が無くなるとモノ作りが出来なくなります。
そのため、納期問題が発生すると資材部門へのプレッシャーは物凄いきついです。
おい、モノはいつ入ってくるんだ?早くモノを取ってこい!
現場には大抵こういう怖いおじさんがいますよね。
僕も入社1,2年目の頃、こういう怖いおじさんに呼び出されて、ビビってたことがあります。
(入社10年経つと笑い話に出来ます)
モノが無いと製造が出来ないので、納期遅延になるとみんなピリピリします。
資材部門は、そのプレッシャーを一身に背負うことになります。
納期のプレッシャーをうまくコントロールできないと資材部員は病みます。
納期で苦労している方は以下の記事も参考にしてみて下さい。
他部署からの使い走り(下請)になりがち
資材部門は取引先の一次窓口なので、社内関係者から色々な問い合わせ依頼がきます。
取引先に仕様書を出すように依頼してほしい
資材部門はこういった依頼に対応する必要があります。
一方で、「これは資材の仕事じゃないだろ」という依頼も降ってくることが多いです。
この案件の取りまとめをしておいてね
会社の職掌範囲にもよりますが、資材部門がやるべきでない他部署の仕事を依頼された場合どうするべきでしょうか?
多くの資材部員が「依頼されたことはやらなきゃ」と対応しているケースが多いです。
そうすると他部署から「何か面倒なことがあれば資材部門に振っておけ」となりがちです。
その結果、資材部門は他人の仕事で忙しくなり、自分の仕事が進みません。
毎日誰かの仕事で忙しくなり、いずれ疲弊してしまいます。
こういう苦労をしている資材部員は多いです。
自分の仕事に集中できず疲弊している方は、以下の記事もご覧下さい。
まとめ:資材業務は受け身でいると苦労しがち
資材部門は辛いよ、のまとめです。
・資材部員は、自分で何も決められないこと
・調達品の納期のプレッシャーに晒される
・他部署からの使い走り(下請)になりがち
資材部門は受け身でいると、社内関係者から小突き回される会社生活を送ります。
こうなると、毎日苦労の連続で成果も全然出ません。
そうならないためにも、能動的に行動していくことで、資材部門らしさを出していきましょう。
資材部員として一歩成長するためには、以下の記事も見てみて下さい。
このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。
良かったら、他の記事も読んでみて下さい。きっとあなたの役に立つ情報があると思います。
コメント
半導体商社勤務です。いつもブログ読ませて頂いております!
”資材部員は、自分で何も決められない”という内容に色々と思うところがありましたのでコメントいたします。
我々がお世話になるお客様窓口としては、設計/資材/品質 のおおきく3つが主なセクションとなります。
半導体部品の場合、まず設計さんに試作などで評価をして頂いてから購入手続きに入るのが通例なのですが、
いざ設計さんに部品を紹介しに行くと、新規で部品を検討するのを避けたいような話がよく出てきます。
一方、資材の方はBCPで既存部品から置換できる新規の製品を常に探されており、既に採用されている数百品種のリストを頂き、相当品調査などの問合せがよくあります(全く同じ製品というのは少ないので、話がその後進みませんが…)
このように、同じ客先でも新規検討に対する考えがそもそもズレているように感じるのですが、なぜでしょうか?
新規で部品を使うことって、設計さんからするとそんなに手間なことなのでしょうか?
部品決定の一般的なフローや、部品を採用する/しないの議論の中で、意思決定を早めるようなコロスケさんの工夫/立ち回りがあれば、ぜひ教えて下さい!
補足)
・製品によっては、エンドカスタマー側の同意を得なければ変更できない品目もあるようで、新規検討はタイミング次第というのも理解しますが。。