資材調達の課題を現役購買部員が真剣に考えてみた【6つの課題あり】

資材調達・購買の課題を真剣に考えてみた 資材業務について
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こんにちは、コロスケです。

今日は、資材調達・購買部門の課題について考えていきます。

  

今、日本の働き方は大きく変わりつつあります。

働き方改革・AI・ロボット化など、革新的な技術や考え方が僕たちの働き方を変えていきます。

 

大きい変化があると、「今後の資材部門に未来はあるのだろうか?」と不安に思う方もいるかと思います。

実際に僕も10年以上資材部門で働いている中で、「資材の仕事はオワコンかも」と思うことが何度かありました。

 

今回は、資材調達の現場で10年以上働いてきた著者が、資材部門の課題について真剣に考えてみました。

 

・資材部門で働く人に未来はあるの?

・資材部門が抱える課題を知りたい

・結局、僕たち資材部員はどうすれば良いの?

 

これら疑問を解決していきます。

 

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資材調達の課題を現役購買部員が真剣に考えてみた【6つの課題あり】

課題

 

資材部門の課題を6つ挙げてみました。

 

・資材部門は社内関係者の下請・雑用になりがち(付加価値が低い)

・本質以外の業務が多すぎる

・日本での資材の仕事が減ってきている

・資材の大半の仕事はAIで代替可能

・個人プレーなので、ノウハウが俗人的になりがち

・黙っていると転職スキルが身に付きにくい(35才以降詰む)

  

組織としての課題、資材部員個人の課題、両方あります。

 

資材部門で働く人は、関係部門の下請業務で疲弊しがちです。

更には、10年後、リストラに晒される可能性があります

今の内から対策をしていくことが大切です。

詳しく解説していきます。

  

資材部門は社内関係者の下請・雑用になりがち

資材部門は、社内関係者と社外の取引先の橋渡し役です。

関係者の利害を調整しながら、工場のモノ作りに貢献していくのが仕事です。

 

一方で、ネガティブな表現で言うと、社内関係者の使い走りになり易いです。

 

周りにこんな同僚はいませんか?

 

・社内関係者に雑務を押し付けられている

・社内関係者の伝書鳩になり、疲弊している

 

本来は設計や生産管理がやるべき作業を押し付けられている人、誰かに言われるがままに行動している、こういう資材部員は、はっきり言って取引先・社内関係者から舐められます。

 

こうなると、資材部門は社内関係者の下請です。

こうならないために大事なのは、「自分の意志をきちんと持つ」ことです。

 

社内の要求がおかしいと思ったら正す必要があります。

取引先の言っていることが正しければ、取引先を擁護する必要があります。

 

きちんと自分の意志を持ち、資材部員として正しい行動をしていくことで、社内関係者の雑用を抜け出すことができます。

 

本質以外の業務が多すぎる

資材が絶対にやらなければならない業務は以下の通りです。

 

・発注(価格交渉含む)

・納期確認・納期調整 ⇒会社によっては資材の範囲外のこともある

・計上・在庫管理  ⇒会社によっては資材の範囲外のこともある

・生産中止・変更申請の手続き

 

正直この4つだけが資材のコア業務です。

つまり、発注して、納期確認して、入ったものを在庫するだけです。

 

でも僕たち資材部員は本質的な仕事以外の業務があまりにも多いです。

 

本質的では無い業務の一例

・各種資料作成

・資材に関係の無い打合せ

・社内外の問い合わせ対応

・ISO対応・・・

  

上記業務を一生懸命頑張っても、会社の損益にはあまり貢献しません。

(もちろんゼロでは無いですが、費用対効果があまりにも低いです)

  

資材以外の仕事も同じかもしれませんが、仕事は無限に増えていきます。

一方で1日の時間には限りがあります。

 

付加価値の低い仕事を出来るだけ排除・効率化して、本来やるべき業務に注力できるようにすべきです。

  

日本で資材の仕事が減っている

20年以上前から進んでいることですが、モノ作りは中国アジアへと移転しています。

  

工場が海外に移転すれば、日本での調達業務は不要になります。

つまり日本で働いている資材部員も不要になります。

 

資材業務の需要が減っていく中で、僕たちはどの方向に進むべきか真剣に考える必要があります。

  

資材部員の仕事の大半はAIで代替可能

ぶっちゃけ、資材の事務作業の大半はAIで代替可能です。

また付加価値業務と言われている価格分析なども人間がやるより、AIの方が優秀です。

 

「これが自動化できたら良いな」

と思ったことはありませんか?

 

今の時代は、それが全部AIで代替できます。

近い将来(10年後くらい?)、事務作業の大半はAIに置き換わります。

  

そうすると、恐ろしいことに僕たちの人員の半分以上は不要になります。

  

でも、うちの会社は古くてAIなんて導入しないし問題無いよ♪

 

と思うかもしれません。

その場合は、その会社自身の経営が危なくなります。

 

他の先進的な企業がAIを導入して、効率的にモノ作りをするようになります。

一方、沢山の人を抱えた会社は、物凄い非効率的です。

そういう企業はいずれ淘汰されていきます。

 

将来、僕たちの仕事の大半はAIに奪われる

その前提に立つと、今までとは違ったモノの見方が出来ると思います。

  

資材業務は個人プレーなので、ノウハウが属人的になりやすい

資材の業務は基本的には、担当者の個人プレーです。

与えられた担当の領域は、担当者が一人で取り組みます。

  

その場合、調達を通じて獲得した知識・情報は全て担当者個人に還元されます。

担当者が変わると、今まで積み上げたノウハウの大部分はリセットされます。

 

あなたの職場では、10年前と同じような改善・取り組みを未だに続けていませんか?

 

僕の職場では、まさにこれが当てはまりました。

数年前と同じことをやっていることに気が付き、ぞっとしました。

  

僕のいる職場は、その部分においては10年前から全く変わっていなかったのです。

  

組織にノウハウが貯まらない組織の成長は遅いです。

そういう組織はキーマンが抜けるだけで組織の力が大きく落ちます。

 

組織として資材部門の力を高める仕組みを作ることが資材部門の課題です。

(もしかして僕の職場だけの課題だったら、恥ずかしいですが・・・)

 

黙っていると転職スキルが身に付きにくい

正直に言うと、資材部門のスキルはつぶしがきかないです。

35才以上になると、転職できる幅はかなり狭くなります。

 

また転職自体も、製造業の資材部門・生産管理部門に限られます。

どんな会社でも経理部門は必要ですが、資材部門が必要なのは製造業だけです。

 

資材部門の仕事では転職スキルが身に付きにくいのが、課題です。

 

資材調達・購買部門の進むべき方向性は?【課題を克服しよう!】

 

・資材部門の付加価値を追求する、言われたことだけをやるのはNG

・組織の力を高める仕組みづくりに取り組む

・AIを管理する側に回る

・転職スキルをコツコツ身に付ける

  

日本の多くの企業がリストラを敢行しています。

製造業で働く資材部員も例外ではありません。

 

10年後に自分の会社からリストラされないように、今の内から対策を講じましょう。

 

資材部員としての付加価値・生産性を上げよう

関係部門の下請で疲弊している人は、頑張っても報われません。

今日から働き方を変えていきましょう。

 

働き方については以下の記事を参考にしてみて下さい。

 

  

  

転職 or 副業スキルをコツコツ身に付ける

正直、資材スキルだけで一生食べていくのは難しいかもしれません。

  

資材部門は必須資格がある訳では無いので、誰でもできる仕事に分類されます。

そのため、将来的には、日本以外の国の人と仕事のポジションを争っていく必要があります。

 

また転職しようにも35才以上になると、転職が難しくなってきます。

 

そのため、35才以上になってからリストラに合うと、人生が詰むリスクがあります。

なので、リストラが始まっていない今の内から転職か副業のスキルをコツコツと身に付けるのがおすすめです。

 

・英語などの勉強をして、転職市場の価値を上げる

・副業を始めてみる

 

英語などの勉強をして、転職市場の価値を上げる

英語の勉強なら、今の時代ネットで安く学習可能です。

早めに英語スキルを上げて転職が出来る人材になりましょう。

  

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副業を始めてみる

サラリーマンとして働いていると、どうやって副業をして良いのか分からないですよね。

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ココナラなら自分が持っているスキルをお金に変えることができます。

 

もちろん登録は無料なので、まずはどんなスキルが売れるのかを確認してみましょう。

 

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まとめ

資材部門の課題は6つあります。

  

資材部門は社内関係者の下請・雑用になりがち

本質以外の業務が多すぎる

日本での資材の仕事が減ってきている

資材の大半の仕事はAIで代替可能

個人プレーなので、ノウハウが俗人的になりがち

黙っていると転職スキルが身に付きにくい(35才以降詰む)

  

僕は、資材部門で働いていますが、リスクヘッジとして副業や投資を始めています。

資材部員としての付加価値を高めつつ、資材以外の収入の柱を立てるのが良いと思います。

  

このブログ( Corosuke blog)では、僕が働く「資材・購買業務の紹介」や「日々の生産性向上による生活の質UP」「投資を通じた自己実現」などをまとめています。

良かったら、他の記事も読んでみて下さい。きっとあなたの役に立つ情報があると思います。

   

コメント

  1. ししょー より:

    いつも拝見しています。

    私も無関係の仕事で時間が取れないですが、それ以前の問題(現場が部品を勝手に出して無くす、営業が生産中止連絡を顧客へ出し忘れたetc)で自分含め社内の質が低いです。加えて超短納期でも一方的に客として要求するよう指導されますが、取引先と協調して調整する方が上手くいってたので金を出す=偉くて何でも言えるに疑問を抱いてます。

    業界が同じなので参考までに教えて頂きたいのですが、調達はこのような考えが一般的でしょうか。今の情勢でデータも示さず「お願い」や「何とかして」では相手へ効果的な交渉ができないのでは?と思っています。

    • コロスケ Corosuke より:

      ししよー様

      コメントありがとうございます!
      僕の私見ですが、「金を出す=偉くて何でも言える」は間違った考えだと思っています。
      一度きりの商売ならお金で解決したり、無理強いするのがベストかもしれませんが、
      資材の業務は基本的に長期的な取引です。「上から目線の取引だと、良好な関係は長続きしない」が僕の持論です。

      ただ年齢が上の人たちは、上から目線で全て解決出来ていた世代なので、今はこういう取引先と対等な関係が良いと
      知らないんだと思います・・・

  2. 資材部門の下流部門 より:

    時折、ブログを拝見させていただいています。
    貴殿の見識、弊社の資材担当にも、分けていただきたいと、思っています。

    資材の業務を単に調達業務と捉えれば、危惧される通り、スキルは向上せず、詰みます。
    設計・生産・営業の伝書バトには未来はありません。

    しかし、バイヤーとして、業界の動向に通じ、状況に応じて、将来を考えた準備を
    展開・提案していただける様なお仕事をしていただけるなら、それは、新たなスキルに
    なると確信しています。

    そのスキルを、具体的に何と言うか知りませんが、組織を引っ張っていく人材には
    必要な物かと思いますよ。

    • コロスケ Corosuke より:

      過分なコメント頂きありがとうございます。

      資材部門は、気を付けないと伝書バトになりがちなので、自戒の意味も込めて書かせて頂きました。
      今後の仕事を通じて、こういう新たなスキルを磨いていきたいと思っています。

      これからもよろしくお願い致します。