こんにちは、コロスケ( Corosuke blog)です。
僕は、製造業の資材部門で働くサラリーマンです。
前回に続き、今回も経済産業省が公表した「未来人材ビジョン」について語っていきます。
今回のテーマは「2050年の社会人に求められるスキル」です。
皆さん、今後の社会人に求められるスキルは何だと思いますか?
未来人材ビジョンでは、今後求められるスキルが大きく変わる事が説明されています。
求められるスキルが変わっていく今、僕たちはどうすれば良いのかを自分なりにまとめています。
今から30年後も働いている方は、是非最後までこの記事をご覧下さい。
ミスしない・真面目・誠実は不要!2050年に必要なスキルとは?
2050年に需要が増すスキルは、以下の3つです。
・問題発見力
・的確な予測
・革新性
今後はこうしたスキルを持つ人が活躍する時代です。
市場から求められないスキルを鍛えると、将来悲しい結果に繋がります。
今のうちから、市場が求めるスキルを鍛えていく必要がありそうです。
詳しく解説します。
現在求められるスキル
2015年時点で求められていたスキルは、以下のとおりです。
確かに、これを見ると納得できる気がします。
特にトップ3は、いわゆる社会人が身につけるべき基礎教養と言われています。
・注意深さ、ミスがないこと
・責任感、真面目さ
・信頼感、誠実さ
「今の職場に必要なスキルは何か?」と考えると、まさに上記スキルが当てはまります。
僕はブログで資材部員「個人」に必要なノウハウをまとめていますが、まさに上記スキルを鍛える事を推奨していました。
現在の仕事は、資材に限らず「決められた処理を素早く行う」事が求められています。
毎月の事務処理、エクセル操作など、正しく素早く行う事に付加価値があります。
担当者として一人前になるためには、上記スキルが必須だと僕も思います。
また上記スキルは、いわゆる「ゼネラリスト」になるために必要なスキルです。
どこに異動になっても、それなりのパフォーマンスを発揮できるためには、基盤スキルなどバランスの取れたスキルが大切です。
そして、教育の場も「上記スキルを育てる場」でした。
ミスが無い事、責任感、誠実などは、まさに学校生活で一番大切にされてきました。
2050年に求められるスキル
一方、2050年になると求められるスキルが一変します。
これらのスキルを眺めると、2015年と被っているのは「柔軟性」だけです。
それ以外は、全部変わっています。
この表の右側の数字は、56項目の平均が1.0、標準偏差が0.1になるように調整した係数です。
そして数字を見ると、問題発見力が圧倒的に求められていることが分かります。
問題発見力、的確な予測、革新性と聞いて、あなたはどんな自分を思い浮かべますか?
僕はこれを見てすぐに「これは経営者に求められるスキルだ」と感じました。
社会の潜在的なニーズを見つけ、決断をしながら、求められるサービスを提供していくのは、まさに経営者がすべきことです。
つまり2050年になると、全ての社会人に経営者的な考えが必要なんです。
誰かに方向性を決めてもらう「受身の姿勢」ではダメなんです。
未来人材ビジョンでも、このように語られています。
新たな未来を牽引する人材が求められる。(中略)
そうした人材は、「育てられる」のではなく、ある一定の環境の中で「自ら育つ」という視点が重要となる。
【出典】経済産業省_未来人材ビジョン
サラリーマンで頑張っても求められるスキルは育たない?
でもそんな事言われたって、僕たちサラリーマンだよ。
そんな経営的なスキルなんて鍛えられないよ・・・
確かに今僕たちの眼の前には、事務処理ばかりあります。
眼の前の仕事を一生懸命こなしても、経営者的なスキルは身につきません。
また担当者レベルが経営者的な考えをすると「余計な事を考えるな」と言われてしまいます。
官僚的な組織では、何かを変えること自体が悪と見なされる傾向があります。
実際僕も、色々な提案をしても否定された経験もあります。
もしくは、提案した自分がその付加価値業務を一人で背負わなくてはいけなくなります。
頑張って提案しても、仕事が増えるだけで給料は増えません。
それなら「目の前の仕事を無難に処理したほうが良い」と学習していきます。
僕自身、会社を変えようという高い志は持っていません。
僕自身の影響力の輪は小さいので、会社組織は変えることはできません。
なので「自分で変えられる領域=家庭、副業」を優先的に頑張ろうと思っています。
でも、このPPTを読んで少し考えが変わりました。
自分自身が常に問題意識を持って、変えられる事を変えていく経験は将来きっと役立つと思います。
組織の大きな枠組みは変えられなくても、チームの運営なら少しは変えられます。
自分の影響力の輪に入る部分は、少しでも変えていく姿勢が大切だと改めて感じました。
恐らくですが「こういう小さな努力を重ねる人が30年後でも活躍できる人材なのかな」と思いました。
スキルを身につけるために参考になる本
とりあえず僕に今できる事は、本を沢山読む事だと思いました。
そもそも日本人は、社会人になってから「勉強しない率が高い」と言われています。
僕も入社して30才過ぎるまで、一日も勉強したことはありませんでした。
でも30才過ぎてから、少しずつ本を読むようになって、圧倒的に知識が増えてきました。
本は、有能な人が分かりやすくノウハウを教えてくれます。
自己投資としては最も効率の良い方法だと言われています。
とりあえず本を読むことだけで、小さく成長を続ける事ができます。
今回書かれたスキルも、読書を通じて多少なりとも得られます。
個人的に2050年の必要なスキルを得る上で、役立つ本をご紹介します。
イシューからはじめよ
最も必要なスキルである「問題発見力」が何故必要なのか?
それは、この本を読めばだいたい分かります。
そもそも一生懸命努力をしても、進む方向性が間違えている事があります。
そうすると、頑張ってきた努力そのものが無駄になります。
やるべきことを最小化し、成果を最大化するためには、まずは解決すべき問題を見極める事が必要です。
こうした「問題発見力」の重要性を解説した名著です。
仮説思考
問題を解決するためには、闇雲に行動するのではなく、自分なりの答えを予想する事が最も効率が良い事を明らかにした本です。
自分なりの仮説を持って、その仮説を証明する材料を揃えていく手法は、答えが無い課題を解決する上で非常に参考になります。
マーケット感覚を身につけよう
「イシューからはじめよ」や「仮説思考」は、難解で最後まで読むのに苦労します。
その点、ちきりんさんの書いた本なら、誰が読んでも理解できるように平易な文章で書かれています。
マーケット感覚は、問題発見・的確な予測に必要なスキルです。
自分のキャリアを育てたい人は、必読の一冊だと思います。
自分のアタマで考えよう
こちらも、ちきりんさんの本です。
全ての土台となる「自分のアタマで考える」スキルが身につく本です。
自律的に物事を考えるための「土台になる大切なスキル」です。
僕も何回も読み直していますが、その度に発見があります。
2050年に求められるスキルを鍛えていこう
現在必要な「ミスしない・真面目・誠実」なスキルは、不要になる。
そう言われると、なんだか絶望しますよね。
でも、僕は「こうした現在必要なスキルは色あせない」と思っています。
2015年のスキルは、きっと2050年も大切なスキルの一つだと思います。
でも、こうしたスキルは想定的に重要性が落ちていきます。
それなら、今から徐々に他のスキルを鍛えていけば良いだけだと思っています。
今からコツコツやれば、まだ間に合うと思って前向きに頑張りたいと思います。
一緒に頑張っていきましょう!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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